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ひとまず、抜いたエナガさんです。
いつものように、4mmダークブラウンのガラスアイをマスキングゾルで
鋳型に貼付けてからキャストしています。
バリは簡単にしか取っていないですが、比較的綺麗に抜けました。
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1羽目を抜いた時に少々不具合があったので、鋳型を少し修整してます。
尾羽の空気穴を増設し湯口を広くしています。
湯口の入口は樹脂が溢れても悲惨な事にならないように、樹脂溜まりを
設けています。(写真下の部分)樹脂をケチって注入すると本体に気泡
が入りやすくなるので、思い切って注入できるように工夫しました。
これだと気泡は樹脂溜まりにできます。(多分)
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台と枝も抜いてみました。
枝は樹脂にダークブラウンのエナメル塗料を混ぜて着色しています。
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台はブラックのエナメル塗料を混ぜてもグレーにしかならないので、
写真のような専用のトナーを混ぜています。
専用のトナーだけあって、割合しっかりとした黒になりました。
ただ、このトナーを使うときは、よーく混ぜた方が良いです。
混ぜ方が甘いとムラができ、硬化不良も起こしやすくなります。
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ルリビタキを抜いた時は、樹脂を流している最中に硬化して何度も
失敗しました。その時は湯口や空気穴を広げて対応したのですが、
その分、大きなバリが発生し抜いた後の加工が大変でした。
途中硬化の対策として、今回は百均で買ったプラスチックシリンジ
を使って強制注入してみました。
実験結果は大変良好でした。多少無理しているので細かい気泡は
多くなっているかもしれませんが、見た目は分からなかったです。
この方法だと、湯口や空気穴を小さくする事ができるので、作品
へのダメージが少なくてすみます。
使用したプラスチックシリンジは、樹脂が硬化した後、針などで
突けば綺麗になります。百均のシリンジは20mlなので、エナガを
抜くには3回程注入する必要があります。
シリンジの大きさですが、感覚的には大きなシリンジより、この
位の大きさシリンジの方が使いやすいように思います。大きな
シリンジでも試してみたのですが、注入に力が必要なので、取り回
しが難しかったです。ただ、大きいシリンジは1回で注入できるの
で時間は短縮できます。
それと注意点として、強制注入できるからと、あまり湯口を小さく
すると、そこに圧力がかかり過ぎて、樹脂が型から漏れたりします。
今回、調子にのって圧力をかけていたら樹脂が漏れて、慌てて型を
締めたら、更に湯口が小さくなり、流しきれなかった事があります。
この方法でキャストする場合は、圧力のかかる所を計算して、
シリコン型を作る時に厚さを十分確保しておいた方が良いです。
それと、キャストする時、型を締めすぎると湯口が潰れるので、
締めすぎないように注意する必要があります。
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