トップバードクレイの部屋製作記録ルリビタキ >21.目止め処理、粘土埋め


ルリビタキの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 目止め処理

 2週間前に順調に行けばテストショットまでと書いたのですが、全然進みませんでした…。
 まだ、粘土埋め状態で、これからシリコーンを流すところです。

 今週も家の関係の用事が色々があって、あまり進みそうもないので、テストショットは2週間後
 になりそうな気がします。花見にも行きたいですし…。
 出展が決まった、夏のワンフェスまでに完成させれば良いので、ゆっくり焦らずに作ることにし
 ます。
 
 レジンキャストの工程は今回で8回目です。この工程は苦手意識があって、適当に行っていたの
 ですが、段取りが極めて重要な作業で、調子が悪い時や、焦って作業すると取り返しのつかない
 失敗をすることが多いです。今回は時間もあるので、なるべく丁寧に作業するようにします。
 
 まず、目止め処理ですが、これはいつも通り「木固めエース」で行っています。もう何年も前に
 購入した「木固めエース」ですが、今回も普通に使えました。
 
 かなり丁寧に塗ったつもりなのですが、少し気泡が噴出してしまったような気がします。最初、
 薄めていない「木固めエース」で塗って、テカテカしたので、専用シンナーで拭き取って、テカ
 りを抑えています。少し拭き取り過ぎたかもしれませんが、恐らく大丈夫だと思います…。
 
写真01 写真02 写真03
 足パーツの粘土埋め

写真04

 足パーツの粘土埋めです。今回も「ほいく粘土」を使っています。
 左の写真は当初のレイアウト案です。湯口にはダイソーで購入し
 たシリンジの先端をカットして使っています。
 
 シリンジを使わずにレジンを流したいところですが、駄目だった
 場合は、シリンジで強制注入するつもりなのでシリンジの先端を
 使って型どる事にします。
 
 このレイアウトで粘土埋めまで行ったのですが、ここのサイト
 見ていたらヤバそうな感じがしたので作り直しています。
 

写真05

 粘土埋め完了状態です。3回作り直しました…。
 
 湯口から近いパーツが先に流れるので、大きなパーツは湯口に近い
 所に配置しました。それと、空気穴をつなげるとレジンが詰まって
 上手く流れなくなるで、空気穴は別々にしています。レジンの圧力
 が欲しいので、パーツは全体に下の方に配置しています。
 
 隅に配置したプラ棒はレジン漏れを防ぐための処置です。それと、
 ブロックの隙間からシリコーンが漏れないようにマスキングテープ
 で対策しています。
 本体の粘土埋め

写真06

 粘土が触れる箇所をマスキングします。これをしておかないと、
 テクスチャに粘土が入り込んで取れなくなることがあります。
 
 
 

写真07

 保護用に粘土の境界の上部分をマスキングします。
 ここはシリコーンを流す前に剥がします。
 原理ついては ここを参照してください。
 

写真08

 ザックリと埋めてみて、湯口、空気穴の位置を確認します。
 頭を下にして、翼の先端に空気穴を作りたかったのですが、構造上
 無理そうだったので、頭を上にし、クチバシに空気穴を設定してい
 ます。
 
 型の大きさですが、本体から10mm以上は余裕があるようにしていま
 す。今回使う予定のシリコーンが柔らかめなので、もう少し余裕を
 もっておいたほうが良いような気もしたのですが、実験の意味も含
 めて、この大きさにしています。
 

写真09

 今回は、新兵器として ダボピン を使ってみることにします。
 型ズレが軽減するとのことです。
 
 初めての使用なので、上手くいくか、かなり不安なのですが、
 挑戦しないことには分からないので試すことにしました。
 
 
 

写真10

 ダボピンの配置と、予備の湯口、空気穴を設定します。
 写真08の配置だけで問題なくいければ良いのですが、駄目だった
 場合のことも考えて、湯口、空気穴を予備配置しています。
 
 シリコーン型を作ってから、追加で湯口、空気穴を作ろうとする
 と、ダボ穴が邪魔になって思うように作れないことがあるので、
 粘土埋めの工程から考慮しておいた方が良いと思います。
 
 

写真11

 写真10のレイアウトで粘土埋めします。マスキングテープを貼る
 関係で、ブロックに接する所は溝にしています。
 
 翼の先端が逆テーパになっています。かなり無理しているので、
 滅茶苦茶不安です。本当は原型制作の段階で、尾羽のパーツは、
 別にしておいた方が良かったのですが、強行してみました。
 上手くいったら拍手ものです…。
 

写真12

 本体に貼ってあった保護用のマスキングテープを剥がします。
 
 

写真13

 ブロックを一段追加し、マスキングテープを貼り、残りの粘土埋めを
 行います。
 
 

写真14

 ダボ穴を設定します。
 レジン漏れ対策で、隅には溝を掘っています。
 下にもう少し余裕を持たせた方が良かったかもしれません。狭い…。
 
 

写真15

 ブロックを積み重ね、マスキングテープで目止めしておきます。
 ここまで、102時間かかりました。粘土埋めだけで24時間かかった
 計算になります。作り直したりしたので、時間がかかりましたが、
 今回は結構勉強になったような気がします。
 
 レジンキャストの工程は、もの凄く「作業」感があるのですが、
 湯口、空気穴、パーツの配置を考えるのは、微妙に楽しかったりします。
 この後、シリコーンを流すのですが、この工程は焦って失敗したことが
 あるので、時間のある時に落ち着いて作業しようと思います。
 

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