トップバードクレイの部屋製作記録ルリビタキ >3.角削り


ルリビタキの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 はじめに

 久しぶりにルリビタキの原稿をUPします。前回、図面からのトレースまで完了したので、今回は角削り
 を行います。この工程の目的は、鳥の各パーツをキッチリ分け、どこまで削って良いのか分かるようにす
 る事が目的です。例えるのならば、塗り絵で、塗り間違いないが無いように、同じ色を塗る所は最初に囲
 ってしまう方法がありますが、それに似たようなものです。角削りでどこまで削って良いか明確にし、
 削って良い範囲が分かったら、丸めていく(塗り絵ならば中を塗る)と言った感じです。
 
 こうした手法を取る事で、削り過ぎを防止し、メリハリの効いた作品になります。など、今回使ったビット
 は、基本的にタイフーンバーのみですが、タイフーンバーだけで仕上げると、表面が汚くて写真写りが悪い
 ので、削った箇所は軽くルビーで磨いてから撮っています。また削りすぎが怖いので、かなり安全マージン
 を取っています。角削りが甘いと、太った感じの、ノペッとした感じになりがちですが、削り過ぎるよりか
 はマシなので、そうしています。(最終修整が少々手間になりますが・・・)
 
 頭と胴体を分ける

 まずは頭と胴体を分けます。水色箇所を削ります。それと、今回は尾羽を必要以上に長くカットしているの
 で、ついでに削っておきます。
 

 背中と翼を分ける

 背中(肩羽含む)と翼を分けます。
 

 上尾筒、尾上面の処理

 写真左上から右下のように処理します。
 
 @ :上尾筒&尾の削る箇所を下書きします。
 AB:翼の先端を写真のように処理します。
 C :ひとまず尾から背中にかけて、直線的に削ります。
 D :尾の見える長さを計り直して、尾上面を削ります。
 E :尾上面を丸め、上尾筒も簡単に丸めておきます。
 

 下尾筒、尾下面の処理

 写真左上から右下のように処理します。
 
 @A:翼下面の削る箇所を下書きします。
 B :下書きした箇所を削ります。
 CD:尾下面を丸めます。
 

 頭上面の歪み取り

 今回は、首を少し傾けている関係で頭が歪んでいます。
 写真左上から右下のように処理します。
 最後の写真は、板ヤスリで頭の形を整えている所です。
 写真では分かり難いですが、用は頭の中心線が、最高点になるように削っていけば良いです。
 

 胸、喉の処理

 嘴からの中心線が最高点になるように、喉周りの余計な部分を削ります。
 ついでに、胸と翼も軽く分けます。写真左上から右下のように処理します。
 これで、ひとまず角削り完了です。
 


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