トップバードクレイの部屋製作記録ルリビタキ >1.習作〜作図


ルリビタキの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 製作背景

 月1回行っている、バードカービング教室(ボランティア)で、今度合宿(講習会)を行う事になりました。
 参加者各自でバラバラに製作するのも良いのですが、折角の講習会なので、あまり難しくないもので、
 新規製作する事にしました。
 
 教える側としては、参加者が同じ工程を行ってくれるので教えやすいです。(色んな工程が入り混じる
 と教え難い…。)講習会と言っても、大した時間とれないので、今回は荒削りの基本を押さえてもらお
 うと思います。なので、ナチュラルフィニッシュ仕上げを想定しています。
 
 製作対象の鳥ですが、あまり特殊な鳥だと勉強にならないし、大きすぎると時間が足りない、と言うこ
 とで、今回はルリビタキを製作することにしました。いかにもスズメ目らしいシルエットで、姿も良く、
 大きさも手頃です。他にも、シジュウカラやスズメも良いかと思ったのですが、仮に色塗りまでいった
 場合、色塗りが楽な上、見栄えもするのでルリビタキにしました。自分が真面目にルリビさんを作った 
 こと無いと言うのもあります。
 
 市販の図面からそのまま作るのでも良いのですが、それだとポーズが全然無いのと、削る前に形を把握
 したいので習作から作ります。
 
 習作


 今回は久しぶりにスカルピーで習作を作りました。数年前に購入し
 たスカなので、かなりボソボソになっていました。一応ラップは
 していたのですが、粘土は早く使うのに越した事ないです。
 
 ボソボソになったスカですが、ドライヤーで温めながら丁寧に練れ
 ば一応使えました。練る時はハンドクリームを手に塗ってから行っ
 ています。(油分を補充するので柔らかくなる。と思う)
 
 どうしても柔らかくならない場合は、エナメル塗料の薄め液を混ぜ
 れば柔らかくなります。但し、分量を間違えると柔らかくなりすぎ
 るので注意が必要です。今回は、そこまで硬くなかったのと、エナ
 メル塗料薄め液の匂いが苦手(直ぐに頭が痛くなる!)なので使って
 いないです。
 
 習作完成

 で、スカで習作を作った結果です。講習会と言うことでポーズは簡単なポーズ(図鑑ポーズ)にしようか
 と思ったのですが、荒削りの練習ならば、少しはヒネリが必要だろうと言うことで、首を30度曲げてい
 ます。本当は90度曲げの方が削りやすいのですが、一番ありそうなポースは30〜45度位の曲げなので、
 このポーズにしています。このポーズを削れるようになれば、大体の小鳥は行けると思います。
 
 翼の先端は尾の下にするか、左右で交差するのか、迷ったのですが、尾の上、交差させないにしました。
 尾の下は結構削り易く、上尾筒の表現も楽なのですが、あまり一般的なポーズでないのと、どうもダラシ
 ナイような気がして、尾の上にしています。(うちのボウも疲れた時は翼の先端が、尾の下にいきます)
 翼の交差ですが、交差させるほうが楽なような気もしますが、自分のルリビのイメージでなかったのと、
 両方の翼を削りだすことで、翼のイメージを掴んで欲しいので、このポーズにしました。上尾筒の削り
 が少し難しいもしれませんが、まあ何とかなるでしょう。
 
 結果的に、初心者には少し難しいポーズになってしまいましたが、形を覚えるのや、削り方を覚える
 のには悪くないポーズだと思います。ただ、こいつの削り方を上手く教えのが難しそうです。
 
 今回久しぶりにスカで習作を作ったのですが、結構大変でした。スカは割合細かい所まで表現できるの
 ですが、夏場の作業ということもあり、柔らかくなりすぎて全体が歪んだり、細かい表現を求めすぎて
 キリがなくなったりと大変でした。スカはオーブンで焼くと硬くなりますが、今回は130℃で30分焼いて
 います。程好い硬さに焼きあがりました。
 



 作図(ルリビタキの図面)


 習作をトレースして、図面(カットアウト展開図)を作図しました。
 少し大きいような気がしますが、市販図面より若干小さくなっています。
 今回はナチュラルフィニッシュの予定なので、細かい羽の表現は基本的に行わない
 予定ですが、一応本格カービングもできるよう、細かい羽も書き込んでいます。
 
 次回カットアウトを予定していますが、カット数が8個もあります。
 結構大変そうな予感がしています。また、平行製作している文鳥、コザクラインコ
 もあるので、少し手を広げすぎたような気がしています。(ヤバイ…)
 
 ルリビさんの製作が落ち着いたら、直ぐに文鳥の製作に戻ろうと思います。
 先週本物の文鳥を見てきて、間違っている箇所がいくつかあったので、忘れない内に
 ひとまず1羽だけ修整しました。クチバシ周りを修整したのですが、大分イメージが
 良くなりました。この辺の報告は9月初旬になると思います。文鳥製作を楽しみにし
 ている方には申し訳ございませんが、今しばらくお待ちください。
 
 

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