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コザクラインコの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 試作(色塗りまで)

 前回に引き続き、カルチャー教室の体験教室用に、コザクラインコ(ミニチュア)の試作です。
 今回は色塗りです。
 
 スチロールバードカービング(SBC)の色塗りは、色塗り前の表面処理が結構大変なのですが、
 今回は工数削減のため、塗り方を変えてみました。
 
 いつもは、ジェッソ塗りとヤスリがけを3回位繰り返すのですが、今回は基本的にジェッソ塗り
 を行わずに、直接アクリル絵具を塗っています。翼などの硬い羽だけ白ジェッソを1回塗ってい
 ます。
 
 基本的な塗り方は絵具(ジョソーニア製)を、アクリル溶剤(タミヤ製)で薄めて塗っています。
 水で薄めても塗れるのですが、溶剤を使った方が綺麗に染み込むような感じがします。
 ただ、表面処理を行っていないので、絵具は滲みます。
 
 【悪い点】
  ・滲むので細かい模様とかは塗り難い。(と思う)
  ・表面の凹凸を減らすために、ヤスリがけを念入りに行った方が良い。
  ・どんどん染み込むので、アクリル溶剤の消費量が大きい。
 
 【良い点】
  ・筆ムラが発生しにくい。
  ・ぼかし表現が簡単にできる。
  ・色が染み込むので、色が剥げ難い。
  ・表面の凹凸が独特の柔らかい感じになる。
 
 スリックの場合、筆ムラが一番の問題になるのですが、筆ムラが発生しないのが一番良いです。
 初心者でも簡単に塗れるのではないかと思います。ちなみに、今回の色塗りで、もっと簡単に
 できないかと思って、パステル、色鉛筆での色塗りも試したのですが、塗れるには塗れるので
 すが、色に深みが出なかったのと、あまり楽に塗れなかったので却下しています。
 以下、簡単な色塗ログです。
 
 1.台の塗り
  @カラージェッソ(BURNT UMBER)+アクリル絵具(YELLOW OXIDE/BURNT SIENNA)で下塗り。
  Aアクリル絵具(BURNT UMBER)でウオッシング
  B薄めたポリウレタンバーニッシュで表面保護
   ⇒使った素材が、目の粗いスタイロだったのでジェッソで少し目を潰しています。
   ⇒軽石のような質感を目指しました。
 
 2.足の塗り
  @白ジェッソ+アクリル絵具(BURNT UMBER)で全体
  Aアクリル絵具(BURNT UMBER)で爪
  Bアクリル絵具(BURNT UMBER)でウオッシング
  C薄めたグロスメディウムで全体
  D薄めたポリウレタンバーニッシュで爪
   ⇒ジェッソを使ったのは下地処理と色塗りを同時に行うためです。
   ⇒ジェッソを混ぜると隠ぺい力が上がります。
 
 3.本体の色塗り
  @OLIVE GREENで緑部分
  AVERMEILLONでオレンジ部分
  BOLIVE GREEN+BURNT UMBERで翼
  CBURNT UMBERでウオッシング(クチバシを含む全身)
  D薄めたグロスメディウムで全体
   ⇒上記色だと深みがイマイチだったので、実際はYELLOW OXIDEや白で調整しています。
 
 簡単に塗れる割には、マットで柔らかい感じに仕上がりました。
 結構使える方法だと思います。カルチャー教室ではこの作品を作ってみたいと思っています。
 


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