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ジョウビタキの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 ジョウビタキ 目の製作

 左は、市販されているガラスアイを横から撮った写真です。
 透明なガラスの中に、黒い固まりがあることが分かります。
 
 今まで、アクリル板から目玉を作っていましたが、
 裏面を黒と茶色に塗り分けるだけで、このような構造にしていなかったです。

 実際に鳥の目はどうなっているのか、ボウ(うちで飼っているフクロウ)
 確認してみした。
 
 黒い部分は瞳孔ですが、写真を見る限り瞳孔が飛び出しているようには
 見えません。(当たり前と言えば、当たり前ですが・・)
 
 瞳孔なので、むしろ引っ込んでいるのが正解なような気がしますが、
 いつもと同じアクリルアイを作るのも何なので、市販のガラスアイのように
 今回は瞳孔部分を飛び出す様に作ってみます。
 
 それにしても、ボウの目、水晶のように透き通っていて綺麗です。
 あと、思ったより球状で、飛び出しているのが分かります。
 

 写真のように厚さ5mmのアクリル板を固定し、直径1.2mm程度の先が丸く
 なっているダイヤで削ります。
 この時、水をジャブジャブ付けながら、低速で削ります。
 
 回転数が早すぎたり、水を切らすと、削った部分が白濁します。
 また、水なしで削ると、摩擦熱で溶けたアクリル樹脂がビットに付着して、
 ビットが削れなくなります。仮にそういう状況になったときは、高速回転で
 木を削って、摩擦熱でアクリル樹脂を溶かし、木に吸わせます。
 
 今回の加工では、ヤスリや研磨剤で磨くことはしていないです。
 トライしてみたのですが、穴が小さすぎて上手くいきませんでした。
 それに、水を付けながら削る事で、十分綺麗に削れます。
 

 開けた穴に、カーボンブラックの絵具を流し込みます。
 
 いつもは、テンプレートなどを駆使して、苦労しながら黒丸を描いて
 いますが、今回は絵具を流し込むだけで綺麗な円を描けました。
 

 絵具が乾いたら、穴が中心になるように釘に固定し、表面を加工します。
 詳細は「ここ」を参照してください。手順3(眼球の加工)からの作業です。

 最近は手抜き気味で、スタンプカッター ⇒ 120番 ⇒ 240番 ⇒
 ⇒ 耐水ペーパー ⇒ 研磨剤 の順で加工しています。

 磨きまで完了した目玉です。
 ジョビさんは、目が大きいので直径5.5mm程度としています。
 自由に目の大きさを設定できるのが、自作の強みです。

 実は、もう一組作りました。
 こちらは、直径2mmのダイヤで瞳孔を加工した例です。
 裏から見る分には問題ないのですが、表から見ると瞳孔が大きく見えます。
 表面を球面に加工しているため、屈折して大きく見えるみたいです。
 瞳孔の加工時には、ビットの直径に気をつける必要がありそうです。

 虹彩を塗って、完成です。
 ここには書いていないですが、実際はかなりの試行錯誤がありました。
 まあ、概ね満足のいく物ができて良かったです。
 ひとまず、今回の課題はクリアです。
 
 ジョウビタキ 目入れ

 カワラヒワの時のように、ドリルで目の穴を開けます。
 1mmのドリルから始めて、5.5mmのドリルまで穴を広げました。
 
 その後、ピンクストーンで穴の淵を少し丸めています。
 カワラヒワの時は、穴開け失敗したのですが、今回は上手くいきました。
 

 軽量石粉粘土で目を入れます。
 穴の大きさと目の大きさがピッタリだったので、
 入れやすかったです。
 
 で、結果ですが「う〜む」といった感じです。
 やはり、嘴がどうも気に入らないです。
 
 ただ、目の向きはジョウビタキらしく出来ていて思ったより、
 良かったです。
 
 写真4,5を見るとよく分かるのですが、
 目の向きが、横向きの、下向きになっていて、視野が広い草食系
 鳥類の感じがでているように思います。
 
 右顎のカーブが気になったので、ついでに少し盛っておきました。
 もしかしたら削ってしまうかもしれませんが、保険です。
 
 この後の工程は、台の製作をして、脚の位置を決めて、脚を製作して、
 羽出して・・・という手順になりますが、台の事は何にも考えて
 いないので、ひとまず、ここで製作を止めておくことにします。

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