2011/02/13 羽下書き |
目入れも完了し、いよいよ羽出しです。
いつもは、鳥の知識だけで羽の下書きをしているのですが、
今回は標本があるので、なるべく標本に忠実に下書きしてみました。
・・予想以上に難しかったですが、とても勉強になりました。
以下の順で下書きを行いました。
@ 尾羽上の下書き
A 上尾筒の下書き
B 尾羽下の下書き
C 下尾筒の下書き
D 右翼の各部分け(初列風切、次列風切、三列風切、初列雨覆、大雨覆、小翼羽、中雨覆)
E 右翼を少し削って調整
F 右翼の羽を一枚一枚下書き
G 左翼を右翼同様に下書き
H 腰、背の下書き
I 腹、胸の下書き
J 頬の下書き
K 頭の下書き
下書きしていく中で、どうにも寸法が合わない時は少し削ったりして調整してます。
|
|
右翼と尾羽です。特記事項は以下です。
・上尾筒の羽はかなり大きい。
・尾羽は右左6枚ずつ見える。
・初列風切の外弁欠刻は割合ハッキリ確認できる。
・次列風切はあまり見えない。(標本の問題?)
・大雨覆はかなりバラバラ。(標本の問題?)
・中雨覆はかなり分かりにくい。
・初列雨覆は一応見える。小翼羽はかなり分かりにくい。
・小雨覆は基本的に見えない。
・肩羽が中雨覆、小雨覆にかかる。
・背の羽もかなり大きい。(境界は不明瞭)
・脇腹の羽もかなり大きい。
|
|
左翼と首です。特記事項は以下です。
・首の羽は割合大きい。
・やはり大雨覆は不明瞭。9枚のはずだが6枚程度しか確認できず。
・次列風切はそこそこ見えるが、枚数はあまり見えない。
・小翼羽が見える。
|
|
尾羽と腹です。特記事項は以下です。
・下尾筒の幅は結構小さい。(調整した)
・下尾筒の羽は大きい。
・肛門あたりの羽は不明瞭。
|
|
胸と頬です。特記事項は以下です。
・腹まではかなり大きい羽の連続だが、胸の羽は徐々に小さくなっていく。
・頭に近い胸の羽はそれなりに小さいが、凄く小さいということはない。
・頬の羽はそれなりに大きい。向きに注意。
・頬の大きさが左右で同じくらいの大きさになっているか注意。
|
|
頭です。特記事項は以下です。
・目の位置辺りから急に羽は小さくなる。
・目より後(首側)の羽はそんなに小さくない。
・その他、全体的に風切羽を除いて羽の段差はほとんどない。
|
といった感じです。なお、翼裏はまだ下書きしていません。
下書きしたのはいいのですが、どうやって削っていこうか思案中です・・。
シナノキは思った以上に癖がありますし、羽一枚一枚の段差はほとんどないので難しいです。
|