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亜種オオカワラヒワの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 亜種オオカワラヒワ 習作 肉付け
 2010/06/27 習作 ひとまず肉付けに挑戦

 夏場は作業がはかどらないのですが、あんまりゆっくりもしてられないので、
 ひとまず油粘土で、肉付けしてみました。
 尾羽、下尾筒、上尾筒まではうまくいったのですが、
 股(モモ)のところで、つまづきました。
 足を曲げすぎて、羽を盛るとフショが不自然に短くなってしまいます。

 ということで、修正です。
 こういうとき、油粘土は直ぐに剥がせて便利です。
 今度は、腹や胸の羽の厚みも計算して、足を少し伸ばしました。
 

 股(モモ)から脛(スネ)まで肉付けしてみました。
 修正前は、右足の肉付けが不自然だったのですが、
 今度は大丈夫そうです。
 それにしても、この絵だけ見ると、小型恐竜のように見えます。

 様子見で、粘土で作った翼をつけてみました。今度は鳥らしく見えます。
 
 暑さのせいで、粘土が柔らかくなってしまい、作業しにくいです。
 頭も大分、溶けてきました。ということで、今週はここまでです。
 ・・・本当に、夏は苦手です。 
 2010/07/04 習作 翼の取り付け

 翼の骨格を作ったのはいいのですが、
 どうやって、翼を作るかは決めていませんでした。
 
 ひとまず、図面や前回作った粘土の翼を元に、紙で翼を作ってみます。
 作るのは、初列の羽の固まりと、次列、三列の羽の固まりです。
 紙は加工しやすいので、いきなりアルミ板を使うよりいいと思います。

 紙の翼がいい感じならば、紙の型紙を元に、アルミ板を切り出します。
 切り出したら、写真のように、銅線を通すための穴を、初列に2箇所、
 次列、三列に3箇所を開けます。最後に翼らしく適当にカーブさせます。
 
 初列の骨の先端を、少し内側に曲げておきます。
 こうしておくと、初列を取り付けたとき、ズレなくてすみます。

 細い銅線を使って、骨格と羽の部品を縫い付けるように結合します。
 最初に初列を、次に、次列、三列を処理します。
 余った、銅線は邪魔になるので切っておきます。
 
 

 一応、翼がつきました。
 初めてのやり方だったのですが、思ったより上手くいきました。
 
 
 
 2010/07/04 習作 感性で盛る

 めでたく翼も付いたので、自分の感性だけを頼りに、粘土を盛ってみました。
 基本的に、腹⇒腰⇒胸⇒背⇒頭⇒翼の順に盛りますが、まあ臨機応変です。
 盛っている最中、翼が邪魔になりますが、翼を上向きにしておけば、
 邪魔にならないです。(骨格から作っている強みです)
 
 最初の盛りなので、標本見ずに感性を大事にしました。
 最初から標本を見てしまうと、正確なものにはなりそうですが、
 正確すぎて、標本(死体)を作ってしまいます。
 
 生きている鳥は、全身の羽毛を寝かせたり立てたりできますが、
 死んでいる鳥は、羽毛が寝てしまいます。
 なので、まずは自分の感性を信じて、思い切って作ります。

 とはいへ、感性だけでは、翼の長さなど、ズレが生じていると思います。
 なので、次回は標本と比較して、各部を細かく作りこもうと思います。
 今回は、習作に多くの時間をかけていますが、習作で出来ないことは、
 本番でもできないので、かける価値はあると思います。
 しかし、ここまで作ってみて、果たして、こんな複雑な形を削れるのか、
 ちょっと、不安になってきました。。。
 2010/07/11 習作 標本を見ながら盛る

 前回、感性で盛ってみましたが、これだけだと長さが違ったりして羽出しの時
 に苦労すると思われます。なので、今回は、標本から寸法を取りながら修正し
 ていきます。
 
 ポイントは、部品をハッキリ分けると言ったところでしょうか、
 体の各パーツをしっかり分けておくと、後で助かります。
 
 で、結果ですが、写真で見る限り、あまり変わっていないように見えますが、
 かなり修正しました。主な修正点は、次列風切羽の幅調整、肩羽、背の延長、
 胸羽の延長、首後の羽増量、頭の境界強化、右足の踵表現、上頭筒の延長
 ・・・などなどです。
 
 翼のアルミ板が適当すぎたせいか、粘土とかなりズレが生じてしまいました。
 何とか対象しましたが、かなり苦労しました。次回の課題かもしれません。
 
 あーでもない、こーでもないとやっているうちに、結局5時間以上の作業に
 なってしまい、最後はやや手抜きになってしまったような気がします。
 
 きりがないので、ひとまず習作完成としますが、このまま作図はせずに、
 本番の台を作って、台と習作を合わせてから作図することとします。
 
 しかし、どうも何となく違和感があります。明確にどこが悪いと言う訳では
 ないのですが・・。まあ、実際に羽を出したり、色を塗ったりすると、
 かなり違って見えますし、本物の鳥(うちのボウ)もかなり違和感のある
 ポーズをとったりするので、明確な正解は無いのだと思います。
 
 一応、作品として考えた場合は、本人が違和感なく見れれば、それが正解
 なのではないかと思います。後は、作者の感性と観察力と知識がモノを言う
 のではないかと思います。
 
 何はともあれ、疲れたの今日はここまでとします。
 疲れている時は無理に作業しないに限ります。(失敗の原因になります)
 
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