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モズ(バードカービング)の製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 モズ 色塗り
 2010/02/06 色塗り
足塗りまで完成 色塗り完成、仮台 色塗り完成、本台 ケース格納 特殊な綿棒
1.ラッカー塗り

 ラッカー薄め液50+ラッカー50で全体を塗ります。
 今回は豚毛筆で塗りました。
 
2.ジェッソ塗り

 ジェッソは、エアブラシで噴いています。
 水で薄めたジェッソを、3barの圧力で噴いています。
 この圧力だと、粗目になりがちなので、5bar位まで上げてもいいと思います。
 エアブラシは、溝にジェッソが入り込み難いので、羽枝を潰さずにすみます。
 今回は、3回程噴きました。特に白くなる所(胸など)は重点的に噴いています。
 
3.アイリング造形

 エポキシパテに、カーボンブラックを練りこんでアイリングを造形します。

4.足の色塗り

 前回のカワセミで、色が剥げた原因の一つに、塗ったところを触ってしまった 
 ことがあげられます。なので、今回は足を先に塗って、足を持ちながら塗るこ
 とにします。
 
 @ バーントアンバー60+ウルトラマリンブルー40 を作ります。
 A @色を足全体に塗ります。
 B デッキタン(エナメル塗料)をエナメル塗料溶剤で薄めます。
 C B色を溝に流し込み、あふれた所は綿棒で取ります。
 D ポリウレタンバーニッシュで爪のツヤを出します。
 E 水で薄めたポリウレタンバーニッシュで、足全体のツヤを整えます。
 
5.胸、頭の色塗り 
 
 白の絵具を使うと、目が詰まる傾向にあるようです。今回の色塗りでは、白は
 使わず、絵具の薄め具合で明度を表現することにします。
 
 @ イエローオキサイド70+バーントシェナー30 を作ります。
 A @色を水で十分に薄めて、わき腹を中心に塗っていきます。
   この時、頭、背中も下地がてら塗っておきます。
   胸の白は塗らないように注意します。
 B @色で、胸の模様を塗ります。
 C @色で頭の影部分を弱めに塗ります。
 D @色50+バーントシェナー30+バーントアンバー20 を作ります。
   この時、赤くなりすぎないよう、バーントシェナーの混合には注意します。
 E D色を頭に塗ります。影部分は塗り重ね、陰影を出します。

6.背中、翼、尾塗り 
 
 このあたりの作業から、足を持って作業します。極力塗ったところ、特に頭は
 触らないに注意します。
 
 @ イエローオキサイド70+バーントシェナー30 を作ります。
 A @色を水で十分に薄めて、翼、尾を塗ります。
 C @色50+バーントアンバー30+ウルトラマリンブルー20 を作ります。
 D C色で、背中を塗ります。影部分は塗り重ね、陰影を出します。
 E C色で翼、尾を塗ります。三列、大雨、尾の先端は白いので塗り残します。
 F バーントアンバー60+ウルトラマリンブルー40 を作ります。
 G F色で、Eで塗った所の、影や羽の中心を塗ります。
   尾はあまり黒くないので、尾は控えめにしておきます。
 H C色でウオッシングします。
 I ポリウレタンバーニッシュで、羽軸のツヤをだします。
 J 水で薄めたマッドメディウムで翼、尾のツヤを整えます。
 
7.クチバシ塗り
 
 @ バーントアンバー60+ウルトラマリンブルー40 を作ります
 A @色を、クチバシに塗ります。根元は白っぽいので残しておきます。
 B デッキタン(エナメル塗料)をエナメル塗料溶剤で薄めます。
 C B色を溝に流し込み、あふれた所は綿棒で取ります。
 D 水で薄めたポリウレタンバーニッシュで、ツヤを整えます。
 
8.組立て
 
 台に据え付けて完成です。
 今回はアクリルボックスに枝を配置して、モズが立体的に見えるようにしてます。
 また、アクリルボックスは壁掛けできるようにしており、飾る場所をとらず、
 作品の保護もできるようにしてます。狙い通りにいったかどうかは、微妙ですが、
 手間をかけないで、それなりに見栄えのする台になったと思います。
 まとめ

 今回の作品の評価は、個人的には、まあまあだと思います。
 特に、良かった点は以下だと思います。
 
 ■ バーニングだけで羽枝出しを行った。⇒深い羽枝になった。
 ■ ジェッソをエアブラシで噴いた。⇒羽枝がつぶれなかった。
 ■ 白絵具を一切使わなかった。⇒羽枝がつぶれなかった。
 ■ 一度塗った所は触らないようにした。⇒色剥げ防止になった。

 上記の工夫で、色塗りはそこそこよくできたと思います。
 次に駄目な点ですが、以下だと思います。
 
 ■ 全体の形がよくない。
 ■ 頭のメリハリが足りないような気がする。
 ■ 目の形が悪い。
 ■ ちょっと色が全体に薄い。
 
 色については、薄いような気がしますが、個人的には結構気に入ってます。
 外国の作品は、こういったふうに薄く仕上げているのが多いです。
 モズは3度目なので、色の迷いがなかったのも幸いしたのかもしれません。
 
 形については、いまひとつ気に入りません。
 どうも図面のイメージと、自分のイメージが最後まで違っていたのかもしれません。
 やはり、図面は自分でひくべきなのでしょう。
 
 今回の色塗りでは、上写真のような特殊な綿棒を使いました。
 細かい模様などは、筆で塗るよりやりやすいように思います。
 今回は白と黒の綿棒で、胸の模様などを塗りました。
 この綿棒は、プラモデル屋で扱っています。
 
 当初は2009年度中に完成させる予定でしたが、2月までかかってしまいました。
 とにかく、なんとか完成してよかったです。
 
 しかし、モズは魅力的な鳥です。色と形がいいです。
 今回でモズは3作品目ですが、違うポーズでまたモズを作りたくなりました。
 
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