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モズ(バードカービング)の製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 モズ 足の製作
 2009/11/22 指軸の製作

 左図のように、直径1.2mmの真鍮線を切り出します。
 普通は銅線を使いますが、今回は何となく真鍮線を使いました。
 
 真鍮線は丈夫で折れにくいのですが、曲げにくいので、
 銅線をお勧めします。(結構曲げるの大変でした・・)

 切り出した真鍮線を曲げます。
 対になるパーツはなるべく、同じ形になるように曲げます。

 爪の部分を叩いて広げます。

 爪を削りだします。
 ロッキングプライヤーで固定したあと、ダイヤモンドヤスリで
 大まかに削り、最後に240番のヤスリを巻いたヤスリビットで
 仕上げています。
 2009/11/22 ハンダ付け

 仮台を使って、指軸とフショをハンダ付けします。
 フショが回ってやりにくかったので、写真のように固定しています。
 
 指の曲げる位置や向きには十分注意し、フショ、各指軸がしっかり
 接しているのを確認してからハンダ付けします。
 2009/11/22 台合わせ

 本番の台に載せて、指を曲げます。
 今回は真鍮線を使ったので、曲げは結構大変でした。
 
 指の曲げ角度は、爪の先端が枝に接するようにします。
 ここが、浮いていると違和感があるので注意します。
 爪の先端以外の部分は多少なら浮いていてもかまいません。
 
 また、指を曲げたら最後に本体も載せてバランスを確認します。
 ゴチャゴチャ曲げているうちに、歪んだりしますので、必ず確認します。
 
 2009/11/28 ウロコの再現

 今回のウロコの再現では、いつものエポキシパテと違って、
 「WAVE」の「ミニプリット・エポキシパテ・グレードS」なるものを
 使うことにします。このパテは模型屋さんで普通に売っています。
 値段は大体、1200円位です。
 
 このパテは硬化時間が2〜3時間と長く、ゆっくり作業できます。
 また、色も白色なので、後で色塗りが楽にできます。
 
 食いつきは今までのパテ程良くありませんが、代わりにベタツキも少ないです。
 少しパサパサしている感じもありますが、なかなか扱いやすいです。
 

 始めに一通りパテで盛ります。後趾⇒中趾⇒外趾⇒内趾⇒フショの順で盛ります。
 盛る時は上の写真のように、指の太さよりやや太めにパテを棒状に伸ばしてから
 盛ります。また、パテを盛ると指の位置が微妙にずれてきます。不安な場合は、
 一気に盛らずに、一指を盛るごとに台に載せ、様子を見ます。問題がある場合は、
 針金を少し曲げて調整します。

 一通り盛れたら、ウロコ模様を出していきます。
 使う道具はパテヘラ、ナックルツールなどです。
 
 このパテは少しパサ付くので、ヘラにはハンドクリームを少し付けておくと
 いいです。こうすると、かなり加工しやすくなります。
 
 ウロコを入れる順番も、後趾⇒中趾⇒外趾⇒内趾⇒フショの順です。
 一度ウロコを入れた所は触らないように注意します。
 
 ナックルツールでウロコ模様を入れる時は、チョコチョコ離さず、
 一気に入れるようにします。こうすると綺麗に入ります。
 
 モズのフショは大きなウロコで構成されているようです。
 あまり資料は入手できなかったのですが、「鳥の形態図鑑」や「カラスの足
 を参考に作りました。

 もう片方の足も同様に作ります。
 写真の左足は少し太すぎたので、後で削って細くしてます。
 パテを削るときは、グラインダーではなく、デザインナイフで削ります。
 ちなみに、このパテは削り感もいいです。

 フショの上の方はパテを盛りすぎているので、本体に差込む部分は、
 余計なパテをデザインナイフで削ります。
 
 また、本体側もフショの太さに合わせて、差込口を少し削っています。
 
 

 台と本体を結合します。
 足と台に隙間が生じる場合は、パテで埋めておきます。
 
 台と鳥のバランスは作品の出来に大きく影響します。
 しっかりバランスを見ておきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 最後に、今回のパテ盛りで使った道具一式です。
 ロッキングプライヤーなども使いました。
 また、ナックルツールは2号〜5号まで使いました。
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