トップバードクレイの部屋製作記録カワセミ >5.羽出し


カワセミ(バードカービング)の製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 カワセミ 羽出し
 2009/12/04 翼と背中分け

 羽の下書きを一度してみたのですが、翼と背中の境界を曖昧なまま
 にしていたので、上手く下書きできませんでした。
 
 なので、下書きの前に、翼と背中の境界をハッキリさせておきました。
 写真のように、翼、背を分けます。
 
 2009/12/04 羽の下書き

 羽の下書きを行います。
 
 図鑑で調べた所、カワセミの主要な羽の枚数は、大体以下のようです。
(本当に合っているかは保障できないです・・・)

 尾羽    : 12枚(T1〜T6)
 初列風切羽 : 10枚(P1〜P10)
 次列風切羽 : 10枚(S1〜S10)
 三列風切羽 :  3枚(Te1〜te3)
 大雨覆羽  : 10枚(GC1〜GC10)
 
 今回は翼を畳んでいるので、書き込む羽の枚数は、
 上記枚数より減ります。今回は以下のように書きました。
 
 尾羽    : 10枚
 初列風切羽 :  5枚
 次列風切羽 :  8枚
 三列風切羽 :  3枚
 大雨覆羽  :  8枚
 
 中雨覆羽も何枚か書いています。
 しかし、流石にブッポウソウ目ですね、大きさの割りにスズメ目と
 微妙に羽の枚数が違います・・
 
 腰の羽は、よく分からないのですが、長い羽で表現しています。
 感じとしては、下尾筒やカモの背中の羽のイメージです。

 後頭部の羽は、先のほうだけ見えるように書いています。
 また、肛門の羽も同様に表現しています。
 
 目とクチバシの間の羽は、目側の方を上にして書いています。
 2009/12/07 羽出し

 今回羽出しで使ったビットです。
 基本的にルビーカッターで削り、ピンクストーンで整える
 という使い方をしました。軽量石粉粘土の部分は柔らかいので、
 ホワイトストーンを使っています。

 尾羽⇒風切羽⇒雨覆羽の順に削り、翼の羽まで一通り削ります。
 羽軸、羽の割れもついでに表現しています。
 ここまでは、ピンクストーン1本で仕上げました。

 腰⇒背⇒下尾筒⇒腹⇒頭⇒クチバシの順で羽出しします。
 深さは、かなり控えめにしています。
 
 深さを控えめにしておくと、やさしい感じの無難な仕上がりになります。
 風が強い場合や、もっと勇ましくしたい場合は深くしておいたほうが
 いいと思います。
 
 クチバシの割れは、バーニング後、ピンクストーンで削り、240番の
 ヤスリビットで磨き、最後に400番のヤスリを手作業でかけています。
 

 ピンクストーン、グリーンストーンで羽の割れを表現します。
 大きな羽を中心に、羽の先端に割れをいれていきます。
 合わせて、背中の羽を中心に羽軸もだしていきます。
 
 こういった加工することで、羽がハッキリ出すぎるの防ぐことができます。
 また、何となくリアルさもだすことができます。
 
 この加工のついでに、クチバシの根元に鼻孔を表現しました。
 先端の尖っているダイヤモンドビットで加工しています。
 
 一応、これで羽出し完了です。
 今回の羽出しでは、約7時間かかりました。
 羽出し工程は好きな工程なのですが、時間はかかります。
 

< 前へ   次へ > inserted by FC2 system