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カワセミ(バードカービング)の製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 カワセミ 足の製作
 2009/11/22 指軸の製作

 直径1mmの銅線を用意し、以下の手順で指軸を作りこみます。
 
 @ 左図のように切り出す。
 A 左図のように爪を曲げる。
 B 爪を削りだす
 
 2009/11/22 ハンダ付け、位置合わせ

 各パーツを曲げて、仮台の上でハンダ付けします。
 その後、本番の台に合わせ、指を曲げます。
 
 カワセミは外趾と中趾が半分位まで融合してまいます。
 なので、外趾と中趾はくっつけるように曲げます。
 ちなみに、このような足を合趾足(ゴウシソク)と言います。
 カワセミの仲間はこのような足をしています。
 
 台に合わせる時は、手で無理に曲げないようにします。
 ラジオペンチを使って慎重に曲げるようにします。
 無理に曲げると、ハンダが取れたりします。
 
 今回の製作では、ハンダ付けが悪かったのと、無理に曲げたせいで、
 ハンダがとれてしまいました。
 
 また、カワセミ独特の指の長さが表現しきれなくて、一度作り直しています。
 カワセミは指に特徴があるので、しっかり作ったほうがいいです。
 2009/11/26 ウロコの再現

 スズメの時は、ウロコの再現には軽量石粉粘土を使用しましたが、
 今回はエポキシパテで再現することにします。
 バードカービングの世界では、この方法が一般的ですが、
 慣れないと結構難しい作業だと思います。


 今回使ったパテです。
 青色のパテと、黄色のパテを混ぜ合わせて使います。
 
 このパテは、食いつきが良く、硬化後も多少曲げらます。
 硬化時間が結構早い(30分位)のと、緑なので色塗りが面倒な面もあります。

 ウロコ模様を出すのに使った道具です。
 ナックルツールといいます。
 
 真鍮のパイプを削りだして自作しています。
 パテヘラだけでウロコ模様を表現することも可能ですが、
 かなり難しいので、このツールはあったほうがいいです。
 
 今回は左から2番目(2号)を主に使いました。

 パテを盛った結果です。
 カワセミは外趾と中趾が途中まで融合しているので、
 その辺がポイントになります。
 
 また、フショは資料不足でよく分からなかったのですが、
 スズメ目に見られような大きなウロコにはしていないです。
 
 資料がない場合、動物園などで確認しておくといいのですが、
 今回は、面倒なのでパスしました。
 動物園で確認する場合、ワライカワセミなどが参考になると思います。
 
 パテを盛る順番は、後趾 ⇒ 内趾 ⇒ 外・中趾 ⇒ フショ の順にしてます。
 慣れ次第ですが、一本ずつ硬化してから作業するほうが確実です。

 ウロコ模様は、ナックルツール、パテヘラ、デザインナイフで再現してます。
 

 パテを盛った足を台に設置し、足が浮いていないか確認します。
 浮いている場合は、針金を調整するか、パテを追加盛りします。
 
 この作業は、指のパテ盛りを行っている時に平行して行ったほうがいいです。

 最後に本体と足と台を仮乗せしてみます。
 バランスに問題がなければ、この工程は完了です。
 
 後に少し写っていますが、今回の足製作では「鳥の形態図鑑」という本が
 役に立ちました。足とかの詳細図が載っているので、あると便利です。
 

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