スズメ 丸削り |
はじめに |
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概要
角削りで分けたパーツを、それぞれ丸めていきます。
頭は別工程で丸めるので、触らないでおきます。
スギ材は木目が激しいので、木目に負けないように、
大きめなカッターで、木目に直角で削るように心がけます。
次工程(羽出し工程)が、楽に進められるように、
240番程度でヤスリがけをして、仕上げます。
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道具 1
荒削り用の、金属カッターです。(左の3本)
中削り用の、ルビーカッターです。(右から3本目)
表面加工用の、ピンクストーンです。(右の2本)
荒削り⇒中削り⇒表面加工の順で使います。
120番と240番のヤスリを角材に丸めて使います。(上)
こうすると、木目に関係なく削ることができます。
120番はかなり削れるので、カッターで上手く削れない場合は、
120番で削っていったほうがいいかもしれません。
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道具 2
しっかり丸みがでているか確認するのに、
左のような、カンチュアゲージを使います。
ホームセンターなどで売っています。
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図 1
丸削り後の断面図です。(上が背中、下が腹)
背中は、平らな所が無いように削ります。
この時削り過ぎない様に注意します。
最高点(角削りの輪郭線)は残すように削ります。
そうしないと、全体の形が崩れます。
腹も、基本は平らな所が無いように削りますが、
真ん中は平らでも構いません。
鳥の構造上、真ん中は羽が生えていないので、
ややへこみぎみになります。
どの程度へこますかは、羽衣の膨らみ具合によります。
膨らんでいる時程、へこみが大きくなります。
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尾羽を丸くする |
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手順 1
尾羽を薄く丸めます。
[手順 3]の断面写真のように、上面が丸めがメインとなります。
淵はシャープに仕上げますが、
真ん中は、あまり削り過ぎないように注意します。
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手順 2
下面は、下尾筒に近い所がへこみます。
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手順 3
淵をシャープに仕上げておくと、
羽出しの時に余計な加工がいらず、
完成度も高くなります。
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背中を丸くする |
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手順 4
翼を含めて背中全体を丸めます。
丸め具合は[図 1]を参照してください。
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手順 5
丸めるときは、左右のバランスに注意します。
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下尾筒を丸くする |
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手順 6
下尾筒だけを丸めます。
腹と下尾筒をしっかり分けるために、
腹は削りません。
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手順 7
やはり左右のバンランスは注意してください。
下尾筒の先端は、尾羽の真ん中にいくようにしてください。
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腹を丸くする |
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手順 8
腹を丸くしていきます。
丸め具合は[図 1]を参照してください。
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手順 9
正面からの写真です。
頭周辺は削りません。
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手順 10
斜め後からの写真です。
左右のバランスに注意します。
これで丸削りは完了です。
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