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【概要】
 バードクレイとは粘土で作った鳥の造形です。(造語です)
 バードカービングは木で鳥を作るのに対し、バードクレイは粘土で鳥を作ります。
 両者は材料は違いますが、使っている技術・道具は基本的に同じです。

 ここではバードクレイとバードカービングを比較し、バードクレイの利点・欠点
 をまとめてみました。下記から、バードクレイはバードカービングに比べて敷居
 が低いと言えそうです。(平たく言うと、初心者や下手な人向きです)


【利点】
 ・材料の調達が簡単
 ・材料が安い
 ・削る量が少ないので材料を無駄にしない
 ・削る量が少ないので部屋を汚さない
 ・修正がいくらでもきく
 ・木目を気にする必要がない
 ・比較的やわらかく加工しやすい
 ・イメージで製作しやすい
 ・削りやすいので高性能なグラインダーは不要
 ・削りやすいので金属系のカッター(ビット)は不要


【欠点】
 ・乾燥に時間がかかる
 ・削ったときの粉が木より細かい
 ・バーニング(焼き入れ)がやや入りにくい


【補足】
 ・薄く引き延ばしたときの強度はチュペロ(木材)と同程度
 ・重さはチュペロ(木材)と同程度
 ・水に浮く


【開発経緯】
 自分は元々バードカービングを作っていました。10作品ほど作ってみましたが、
 色塗りと、荒削りがどうしてもうまくいきませんでした。
 色塗りのほうは独自技術の開発で何とか目処をつけたのですが、荒削りのほうは
 どうにもなりませんでした。

 バードカービングは、荒削りで失敗すると基本的に修正できません。作り直すか、
 がまんしてそのまま作るかのどちらかです。どちらにしても精神衛生上よろしく
 ありません。胃が痛くなります。

 荒削りを確実のこなす方法はないかと色々思考錯誤してみたのですが、これとい
 った決定打は見出せませんでした。そんな時、ちまたで流行っているフィギュア
 が目に留まりました。

 「鳥でフィギュアを作ることはできないものか?」

 フィギュアは粘土で作られることは知っていました。粘土で作れば荒削りは必要
 ありません。早速バードカービングの習作用粘土で実験してみました。

 結果、実験は失敗でした。使った粘土はオーブン樹脂粘土のスカルピーを使った
 のですが、やわらかすぎて切削加工が綺麗にできず、また焼きこて(バーニング)
 を入れると溶けてしまいました。

 樹脂系粘土は駄目そうなので、今度は木粉粘土で試してみました。切削加工は上
 手くいったのですが、バーニングが入らない、重いという問題があり却下です。

 次に、100円ショップで売っていた木粉粘土で試してみました。この粘土は切
 削加工もきき、バーニングも入り、軽いということでよかったのですが、ベトベ
 トして造形が難しいという問題がありました。なので、却下です。

 次に、フィギュアでもよく使われる石粉粘土を試してみました。造形はしやすい
 し切削加工も問題ないのですが、バーニングが入らない、重いという問題があり、
 これも却下です。

 半分あきらめかけたころ「軽量石粉粘土」という粘土で試してみました。石粉粘
 土が駄目だったので期待していなかったのですが、これが上手くいったのです!

 これで苦手な荒削り工程から開放されると共に、粘土ならいくらでも修正がきく
 ので、気楽に取り組め、胃が痛くなることもありません!

 ・・・・・とか言っていますが、単純にヘタなので色々言い訳しているだけです。
 材料が変わってもヘタはヘタなのですがね・・・日々精進です。
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